第25回日本臨床内科医学会を開催しました

第25回日本臨床内科医学会 学会長 西家 皞仙

 この度の東日本大震災により被災に遭われた皆様および地域の一日も早い復興を祈りつつ、第25回日本臨床内科医学会を北海道、札幌コンベンションセンターで平成23年9月18日、19日の2日間、開催致しました。台風15号の影響で快晴とはなりませんでしたが、会員および同伴者の方々、南は沖縄そして全国各地から総勢1,000人以上のご出席とご参加により本医学会を大成功裡に終了する事が出来ました。ここに皆様と関係諸団体様のご参加とご協力を衷心よりお礼を申し上げます。有難う御座いました。

 今回の医学会テーマは「最新医療から臨床内科の応用へ ─そして検証─」と致しました。最近の医学医療の進歩発展は目覚ましく、日臨内は長年にわたる大規模臨床試験などに参加し臨床医学を検証してまいりました。その結果最新医学を病める人へ還元してきました。現在、わが国の医療は多くの問題を抱えておりますが、いまだに有効な施策が執られておりません。この様な状況下でも日本臨床内科医会は国民の医療と健康を守らなければなりません。そして明日への医療へと発展して活きたいと考えております。

 医学会は、「日本の臨床医学の現状と展望」と題して猿田日臨内会長講演、学会長講演、「高血圧の治療─最近のトピックス」島本札幌医科大学学長、「臨床医からの"橋渡し研究"への挑戦」新津札幌医科大学分子標的探索特任教授、「消化器癌の予防はどこまで可能か?」浅香北海道大学大学院がん予防内科学特任教授による特別講演、「消化器悪性疾患における内科治療の進歩」「インフルエンザ最近の動向」「次期診療報酬・介護報酬同時改定の展望」のシンポジウム、教育講演7題、日臨内ワークショップ、禁煙研修会、医療安全研修会、ランチョンセミナー、会員の口演発表およびポスター発表57題と余裕を持った会場と時間配分に配慮し十分な討論がなされました。  初日夜の懇親会は、日本臨床内科医会最優秀論文賞と第25回日臨内医学会長表彰授与式、アトラクションは「弦楽四重奏」及び「札幌平岸天神によるYOSAKOIソーラン」が行われ、大盛況のうちに夜のサッポロは暮れ往きました。 参加された皆様方におかれましては、医学会2日目終了後に、広大な面積を有する北海道各地「支笏洞爺、利尻礼文サロベツ、大雪山、阿寒、釧路湿原、知床」の6つの国立公園、「大沼、ニセコ積丹小樽海岸、暑寒別天売焼尻、日高山脈襟裳、網走」の5つの国定公園へ「リフレッシュの旅」へ出かけられたことと思われます。

 末筆ではございますが、日本臨床内科医会の皆様および関係諸団体の皆様のご健康と益々のご発展を衷心より祈念致します。


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