インフルエンザ研究参加のお願い

社団法人日本臨床内科医会 会長 後藤由夫
インフルエンザ研究班担当 常任理事 岩城紀男
インフルエンザ研究班長 河合直樹

日本臨床内科医会インフルエンザ研究班では、2000年-01年インフルエンザシーズンから、インターネットを活用した全国会員参加の多施設研究を実施し、毎年インフルエンザの流行状況、ワクチンや抗インフルエンザ薬の有効性、迅速診断キットの有用性に関する調査研究を報告しています。

本研究の特徴は、小児から高齢者を含む幅広い年齢層の豊富な臨床例を有し、インターネットを利用することにより、迅速なデータの集積と解析が可能であり、いち早く国内外に向けて成績を発表して参りました。
平成18年12月にこれまでの研究成果を基にして、インフルエンザ診療マニュアル第1版を発行し、その後毎年新しい知見を加え改訂し、いずれも好評を博しています。

昨シーズンは世界的に新型インフルエンザに見舞われ、国民の不安も広がりましたが、幸いわが国の死亡率が世界でも飛びぬけて低く、インフルエンザ初期診療の水準の高さが貢献したものと評価されています。
この機会に日本臨床内科医会のインフルエンザ研究に是非参加していただき、わが国のさらなるインフルエンザ診療の向上に貢献することを祈念いたします。

(2010/10/22)